はてなは、これまでに経験したどの会社よりもメンバーが優秀。だからこそマネージメント側にも常に成長していく事が求められます。

一度はてなに入社したいと言ったら占い師に止められたんですよ(笑)
でもその後、Mackerelという新サービスに携われそうなワクワクと、面談で話したスタッフたちが楽しそうにしていたのがとても印象的で、入社を決めました。
はてなに入る前のキャリアを教えてください。
大学卒業後、そのまま新卒で社員20人くらい(当時)の会社に入社しました。いわゆるSESと呼ばれる業態で、金融や通信などさまざまなシステムの開発に携わりました。
その後、次に転職した会社が倒産してしまったりと波乱万丈ありつつ、中堅のSIerで6年ほど働いた後、コンシューマ向けの仕事がしたいと思い、転職してソーシャルゲームを開発する会社に行きました。
ちょうど業界ではガチャに対する規制が強まっている時期で、まさにそういった世の中の流れに足並みを揃えながら、ガチャの実装などをしていました。
ソーシャルゲーム開発の仕事を2年ほどやったあと、はてなに来ました。
はてなに入社したのはどのような理由だったんでしょうか?
はてなは憧れの会社だったので、過去の転職時にも応募を考えたことがあったのですが、当時はPerlの会社というイメージが強く、Perlを触ったことがない自分とはスキルがあわないだろうと思っていました。
さんざん悩んで、占い師に「はてなという会社に入りたいと思っているのだがどうか」と占ってもらったところ「入社できたとしても、こんなはずじゃなかった、という気持ちになるだろうからやめたほうが良い」と言われてすっぱり諦めました。
その後何年か経ち、当時のぼくはScalaというプログラミング言語に熱中していました。前述のソーシャルゲームもまさにScalaで開発していたのですが、その頃に、はてなはMackerelという新サービスをScalaで開発している、という発表をあちこちで見かけるようになり、今なら行けるかもしれない、と思い始めました。
ちょうどそのタイミングで、今の社長の栗栖(当時はサービスシステム開発本部長)ととあるイベントで知り合い、応募しました。
Mackerelという新しいサービスに携われそう、というワクワクと、面談の場で話した当時のMackerelチームのスタッフたちが楽しそうにしていたのがとても印象的で、入社を決めました。
現在の仕事についてお聞かせください。
Mackerelというサーバー監視・管理サービスの開発と運用を担うチームでディレクターをしています。
もともとはてなの社内システムを外販することからスタートした事業で、はてなブックマークやはてなブログなどの、はてなを支えるサービスの監視や運用のノウハウを元にSaaSとして提供しています。
はてなのディレクターとはどのような仕事になりますか。
はてなにおけるディレクターという仕事はとても幅広い仕事なのですが、ぼくは主にMackerelの開発チーム(アプリケーションエンジニア, SRE, デザイナー)を取りまとめ、Mackerelの運用の安定や新機能のデリバリーに責任を持っています。
2018年に、Mackerelでは200週連続新機能リリースを達成するという大きな成果を出したのですが、この取り組みを牽引したのもディレクターの役割によるところだと思っています。
200週連続新機能リリースは、ユーザーからも大きく評価をいただいたのですが、自分にとっても大きなターニングポイントでした。200週という大きな節目を迎えたことをきっかけに、Mackerelではそれまで必須としていた「毎週新機能をリリースする」ということを止めました。
素早く高速に機能開発をするよりも、腰を据えてじっくりと機能開発をするフェーズにプロダクトが移り変わったと判断したからです。
これを決めたのはぼくなのですが、ディレクターとして大きな意思決定をした最初の例でもありました。
他には、チームメンバーの評価を担ったり、開発チームのパフォーマンスを最大限発揮できる環境づくりをするのが自分の仕事だと思っています。
特にプロジェクトファシリテーションに自分の強みがあると思っているので、そこを意識して普段は仕事をしています。

はてなは働いている人が全員優秀で、そういった人たちに引っ張り上げられて自分も成長できる環境だと思います。
はてなにおけるディレクターの面白みはどんなところですか?
はてなは、これまでに経験したどの会社よりもメンバーが優秀なので、そのような人々をマネージメントするのは強い緊張感と、大きなやりがいがあります。
個人的にチームのパフォーマンスは最終的にマネージャーの力量で頭打ちになると考えているので、自分自身が常に成長し続けることが求められます。
優秀なメンバーの多いチームでは、個人の裁量に委ねたほうが大きい成果が出ると思うのですが、かといって何もマネージメントしないわけにはいきません。
メンバーを信頼して仕事の多くを委ねつつ、チームとして相乗効果が得られるように最低限のマネージメントを行う、ということをしていると、チームが最終的に自分の想像を大きく超える成果を出してくれることがあって、そのときは大きな達成感があります。

はてなはどんな会社ですか?入ってよかったと思うことはありますか?
はてなは働いている人が全員優秀で、そういった人たちに引っ張り上げられて自分も成長できる環境だと思います。
自分はあまり自己肯定感が強いタイプではないので、周りの優秀さに気後れしてしまうことがありますが(笑)。 他には、Mackerelのユーザーにははてなの他のサービスを利用しているユーザーさんも多く、はてなブログやはてなブックマークなどの自社のサービスでご意見をいただく機会が多いのも面白いところかと思います。
厳しいご意見も、お褒めの言葉も多くの声が聞こえてくるので、それがモチベーションになることも多いです。
現在の目標はなんですか?目指すキャリアプランなどをお聞かせください
ぼくはアジャイルという開発手法の研究を個人テーマとして取り組んでいて、チームのマネージメントにもその手法を採用しています。
この知見を全社的にも展開して、はてなの開発チームをもっと活発化したいと思い、去年、会社横断的に開発手法やチームマネージメントに関する知見を共有したり、研究したりできる組織を、技術グループのサブ会、という制度を利用して立ち上げました。
このようにエンジニアチームのパフォーマンスを最大化し、チームメンバーが健全に開発業務に従事できるような組織づくりに大きな関心があるので、社内外を問わずこういった活動を続けていきたいと思っています。
去年は副業として、社外のエンジニア組織づくりをお手伝いする機会をいただいたりもしていました。
どんな人にjoinしてほしいですか?
常に向上心を持ち、新しいことにチャレンジすることに物怖じしない人は特に活躍いただけるかな、と思います。
個人的にはアジャイル仲間や、Scalaエンジニアなど自分の好きなジャンルについて一緒に推進できる人に来てほしいです。
